The King Has Donkey Ears

從心底大喊真心話

ガムランのこと(その1)

今から思えば、高校のとき、友達からこういうのを吹き込まれて、LPを買って、

ライナーノーツに今野雄二さん(当時11PMに出ていらっしゃったのを覚えている)が

ガムラン」と書いていらっしゃったような気がする。

それが「ガムラン」という言葉との初めての出会いだった。


King Crimson - Larks' Tongues In Aspic Part I (OFFICIAL)

冒頭に流れているのは、なにか鉄琴のような、そうでないような楽器の

今聞いてもちょっと神秘的な音。

でも、この曲で一番好きな部分だ。

実際はグンデル


東京音楽大学付属 民族音楽研究所 ガムラン講座:グンデルの紹介

とも違うし、ガンサ


Lake Biwa 4 できた!「初めてのガムラン」

の音でもないと思われる。

やっぱりヨーロッパにある鉄琴か何かをたたいていたのだろう。

 

それから20年ほどたってから、本当のガムランのCDを買って、

初めて聞くことになる。

伝統音楽でもあり、宗教音楽でもあり、プログレッシブ・ロックでもあり、日常の娯楽でもあり、小さな子供からお年寄りまで楽しめるポピュラー音楽でもあるすごい音楽だった。

きっと、楽器が100年以上前のままであることが重要な要素なのだろう。

昔の音楽はどこの地域でもそういうものだったのではないか。

 

それに、最近動画を見て知ったのだが、

10人ぐらいから数十人規模の楽団まで、

ものすごいスピードで(右手でガンサをたたいて、左手でミュートする)演奏するだけでなく、

指揮者も楽譜もなしで40分以上の楽曲でも演奏してしまうのはほんとうに驚異的。

ずれた音を出しているのなんて今までに聞いたことがない。

演奏の前には聖水をかけてもらう儀式があるのだが、

これこそ人間の魂が吹き込まれた音楽だと思う。

毎日聞いていても飽きないし、細胞の一つ一つがうごめきだして、

なぜか涙があふれてくる。